T@KE【タケ】のブログ

アニメの簡素な感想と艦これを主に綴ってます。PC閲覧奨励。総評は★5満点。

翠星のガルガンティア 感想

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CMを見て「世界観よさそう」という直感だけで見始めましたが大当たりでした。

宇宙空間で戦闘中、転移事故に飲み込まれ漂流した先ははるかに文明が遅れた星であり、滅んだはずの人類発祥の地、地球だった―確かによくある展開ですが良いですね。少しジブリっぽいと思いましたが監督が出身のようですね。
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僕は最初このアニメを異文化交流モノだと思いました。他の物に接触した時のレドの心の変化が楽しみで、お互い違う社会に生きてきた者同士のズレが丁寧に描かれています。レドが言葉を急にペラペラにならずに段々話せるようになる等芸も細かい。水着回でも「水着出しときゃいい」と安易なわけでもなく、ガ ルガンティアの生活がしっかり伝わってくるような見せ方をしてますので色々想像ができます。

次にクジライカやイボルバーの話になると「あれっ…」と違和感を感じました。
特にイボルバーの話はキツかったですねぇ。結局いつの時代も人間同士争っていて大事なことは上だけ知って下には知らされない。社会派アニメな面も。
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ディアーズは人類が進化した存在と分かり、人類の為に戦っていたレドの人生が根底から覆されました。その中でレドがどういう行動・結論を出すのかに注目して観ていました。
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分かりやすいチャート ※2chより転載
レドたち(宇宙脱出組)
 ↑
 ↑  ヒディアーズ(宇宙進出組)
 ↑       ↑
人類→遺伝子組み換えされた松本イカ族
 ↓       ↓
 ↓ 共生体→クジライカ(地球居残り組)
 ↓
エイミーたち(地球居残り組

中佐(ストライカー)が出てくると「社会とは何か。幸福とは何か」という話にシフト。
ストライカーの暴走は対比ですね。同じ星で多くを吸収・変化したチェインバーと、早くにパイロットを失い人類銀河同盟の縛りから歪んだ自我(自らを神とまで言う)を確立したストライカー。
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が、最終回を観てこれらは全てレドとチェインバーが成長する為の土台だったんだと思います。1人の人間と1体のロボットの成長物語。1話から見返すとこの2人がどれ程変わったか分かると思います。

考察が面白い作品です。
ここは過去なのか未来なのか?地球滅亡の原因は?人類とヒディアーズの戦いの引き金はレド?中佐は生きてる?死んでるならストライカーの暴走?中佐の指示?等

全体通して見てもキチンと一本筋が通ってる作品という印象。文句無しの今期ベストです。BD-BOXが出たら買おうと思います。


【好きなキャラクター】マシンキャリバーK6821 チェインバー f2b43fa8
 『私は、パイロット支援啓発システム。あなたが、より多くの成果を獲得することで存在意義を達成する。この空と海のすべてがあなたに可能性をもたらすだろう。生存せよ。探求せよ。その生命に、最大の成果を期待する。』
『彼に支援は必要ない。もはや啓発の余地がない。あとはその前途を阻む障害を排除して私の任務は完了する。貴官の最後通告に返信する。くたばれ、ブリキ野郎!』
最終回にこんなセリフ言われたらそら好きになってしまいますね。「くたばれ、ブリキ野郎!」はちょっと涙腺ヤバかったです…チェインバーが成長するAIという事を表す素晴らしいセリフ。「貴官」では無く「あなた」、「当機」では無く「わたし」と口調が変わったのも心揺れます。

レドがガルガンティアに慣れるにつれて兵士として役に立たなくなり、衝突が起きるんじゃないかと危惧していましたがそんな事はありませんでした。 事実を捉えた上で、今まで得た知識と状況からレドに最適な行動を選ぶように誘導していく様は親のよう。そう、親ですね。決して押し付けることは無かった。
特に10話で苦悩していたレドに(知能の結晶を以って知能を捨てた)ヒディアーズと戦うように話をもってく超柔軟な思考には驚きました。
 
最後にチェインバー自身がクジライカの巣になってるのは共存を表してるんでしょうね(後から知りましたがOPの最後にそこのネタバレがあります)。